なぜ”食”にこだわっていたのか?元添加物嫌悪者の僕が食に対してこだわらなくなった理由

今でさえ、食にこだわりなくなんでも食べる僕ですが、大学生の頃までは、食に対する頑固なこだわりを持っていました。

 

食品添加物は嫌いだ。

ソルビン酸カリウムや合成着色料黄4号が入っているものは食べないと言ってみたり、

砂糖は腸を荒らすから悪だ。

甘いものは毒なので絶対食べないなどと言っていた時期もありました。

 

それらが全て間違っているとは言いませんが、今ではあまり気にすることなくなんでも食べます。

 

こだわりを持ったきっかけ

こだわりを持つようになったきっかけは、幼少期に遡ります。

今では体も大きく頑丈で、強く心身ともに健康ですが、実は幼い頃はよく病院に通っていました。

幼少期は喘息がひどく、ひどい時は入院することもありました。

小学校に入ってからは喘息は治ってきましたが、今度はアレルギー性鼻炎に悩まされ、風邪でもないのに鼻がつまり、口呼吸になるのでよく風邪をひいたり、熱を出したりしていました。

そして、小学校高学年時にアトピー性皮膚炎を発症。

顔が乾燥して真っ赤に腫れ上がり、ステロイドやプロトピックなどの薬をつけてもかゆくて全然治らない状態になりました。

僕自身あまり気にしていなかったのですが、母が「鼻が悪い」「また口で息している」など、僕を心配するあまり、毎日のように僕の病気について指摘するため、僕は普通でなくて、体が悪いんだという意識がどんどん強く根付いていきました。

なんで僕だけこんな風になるのだろう。

思春期で精神的にデリケートな時期に、追い打ちをかけるように顔が赤く腫れ上がり、人目を異常に気にするようになりました。

体にいいと言われる野菜をたくさん食べても良くならない、お医者さんから言われた薬を飲んでも良くならない。

僕は自分のどうしようもない状態に途方に暮れていました。

 

こだわりの強い父

僕以上に食へのこだわりが強かったのは父です。

父は子供の時から読書家で、勉強系の本から精神論などの本まで様々な本を読んでいました。

そして、僕が病気になったからなのか、子供の頃からアトピーや食に関する本を読み漁り、その本に書かれていることに影響され、無農薬を好んだり、添加物を悪と見なしていました。

火付け役となったのはこの本、各メーカーの商品の添加物をピックアップし、添加物を摂取した際身体に及ぼす悪影響について、述べた本です。

100%間違いとは言いませんが、消費者の不安を煽ることで、大ヒットとなりました。

 

次にこの本。食と農業とアトピーについて書かれているオーガニックを推奨する本です。

もちろんこういった本に書かれていることが間違っているとは言いません。

道理にかなっている部分もあるでしょう。

だからと言って、たいして金持ちでもなかった僕の家庭が食べるもの使うもの全てを無農薬・オーガニックの物にして、超健康的志向な生活をしたら出費がとんでもないことになってしまいます。

それでも構わず父は、オーガニックの食品や日用品などを愛し、頻繁に母と喧嘩していました。

 

こだわりの強かった学生時代

そんなこだわりの強い父に影響され、僕自身もどんどんこだわりが強くなっていきました。

小学校の頃は、母の買ってきた食品の原材料を見て、悪い添加物が入っていないかチェックするようになったり、祖母からいっぱい食べるのはいいことだと教えられ、しかもいっぱい食べると褒めてもらえたので出された食事は際限なく食べ続けていました。

添加物に気をつけたり、栄養を気にかけて野菜を多く摂取しているのに病気が治らない。

そんなジレンマに陥って、一人苦しんでいました。

しかし、ここで生活環境が変わります。

僕は中学から大分の親元を離れ、佐賀で寮生活をしていたのですが、寮生活し始めてからというもの、ひどかったアトピー性皮膚炎や、アレルギー性鼻炎が軽減しました。

今考えると、実家でお菓子やご飯を暴食していたのに対し、寮では決まった時間に決まった分量の食事を摂っていたのでそれが良かったのだと思います。

特に、オーガニックの食材を摂っているだけでなく、野菜を中心に食事をしているわけでもなかったのですが、病気が軽減して、当時の僕は何でよくなったのかわかりませんでした。

 

大学時代に始めた1日2食

病気がほとんど完治した僕が、次に始めたのはどうやったら毎日体を100%健康の状態に保つかというものでした。

高校生の頃から、健康には腸の調子が影響していることは薄々気づいていました。

汚い話になりますが、僕の場合、朝快便の時は100%健康、1日でも便が滞ると、健康が減退します。

毎日便を出すためにはどのようにしたらいいかというのが、僕の日々の課題でした。

そんな時気づいたのが、朝食が便を出にくくしているということです。

体調のいい時は、朝食を食べるとすぐに便意が起きますが、そうでないときに朝食を食べると、便はでないだけでなく、体が重くなり、お腹が減りにくくなります。

そんな日は1日がアンハッピーです。

毎日便を出すにはどうすればいいか、そんなことを日々考えながら過ごしていたら、書店でこんな本に出会いました。

また、題名が極端な本ですが、つまりは、断食して腸を休ませることで、健康になるという話です。

このころちょうどプチ断食や1日1食法など、食事を減らして健康になるという本が多く書店に出回り始めた時期でした。

本当にそうなのかと思い、断食を試して見たり、1日1食や2食にしてみたり、肉を絶って、菜食主義になってみたり、自分の体にあった食事法を模索しました。

1日1食を試した時は、めちゃめちゃお腹が減りました。(当たり前)

健康なのは健康なのですが、痩せていき周りに心配されるし、冬はご飯を食ないと寒すぎて耐えられなかったので、1日1食はやめました。

菜食主義になった時は同時に炭水化物もやめました。

全然苦痛ではないのですが、便が水っぽくなり出にくくなりました。

整った便を出すためには、少しは炭水化物も必要なようです。

そして、1日2食を実践した時のこと。

朝食をたくさん摂るという人もいますが、僕の場合、胃腸が起きるのが遅いのでそれはめちゃめちゃきつく、朝を抜いて、昼と夜に食事をとることにしました。

朝食抜くと力が出ないという方もいらっしゃいますが、いつも朝食をとっている方がたまに朝食を抜くからそういうふうに感じられるのではないでしょうか?

普段から朝食を抜いていれば、それに慣れ全然苦痛ではなくなります。

朝食を抜くというよりかは、朝便が出るよう意識します。

胃に何かを入れ、反射的に便意を催すように習慣づけるのですが、それが朝食であるのか水やお茶のような飲み物であるかの違いです。

僕の場合は、色々試しましたが、緑茶が一番体に合いました。

食事は腹八分目にし、前日に夕食を摂ってから、翌日の昼食まで胃腸を休ませることができる1日2食のおかげで僕は4年間ほど風邪も引かず、熱も出さず、すこぶる健康でした。(先月久しぶりに熱出しましたが笑)

 

人間の体のデトックス機能

食品添加物や農薬に対し、嫌悪感を抱く方の多くは、自身の体の持つデトックス機能の高さに目を向けていません。

臓器に障害をお持ちでなければ、個人差はありますが、人間は高いデトックス機能を持っています。

大量に摂取したり、長期的に摂取さえしなければ、添加物も残留農薬も、尿や便として排泄されます。

暴飲暴食をしたり、胃腸が疲れている時に大量に摂取しない限り、添加物や農薬が直接病気の原因になることはまずないでしょう。

気にしすぎるストレスの方が僕は毒だと感じました。

 

まとめ

現代の社会が便利で快適になるほど、そのライフスタイルに合わせ、保存の効くように添加物の入った商品や、効率的に作物を栽培できるような農薬が使用されます。

ただ、その使用される添加物や農薬には厳しい基準が設けられ、通常摂取する分量では体に害がないように調整されています。

有機栽培やオーガニックの商品は無論体に負荷をかけにくいことは間違いないと思いますが、添加物や残留農薬によって病気になるかというとそれは言い過ぎです。

塩分の多い食べ物を過剰に摂取したり、寝る前に暴食をしてしまう方がよっぽど体に悪影響が出ると思います。

もちろん人間なので個人差あると思いますが、僕は添加物等を気にするより、腸内の環境を整え、便通をよくする方が、健康には効果的であると考えたため今のスタイルを維持してます。

健康に不安のある方は是非参考にされてみて下さい。